年末回顧録 “霜柱”
暮れの忙しいさなかのことであった。
造成中の住宅地で霜柱を見つけた。
そんなものを見ている暇はなかったのだが……………………………….
そうだろうか、急いだところでどれほどの違いもないのだ。
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2〜3分霜柱を見て、じゃりじゃりと踏んで回るくらいの時間はあるのだ。
じゃりじゃりやっていると、これが案外楽しいのだ。
前回霜柱を見たのはいつのことだっただろうか。
田舎にいた頃だろうか。
東京に霜柱が立たないということは…………………………….ない。
忙しさにきっと気がつかなかったのだろう。
それとも、霜柱などというものに関心がなかったのだろうか。
それほどに時間も心も余裕のない生活を送っていたということだろう。
煙草も吸わないこの頃だから、
たまには息抜きに霜柱を踏んで回るくらいのことはいいじゃないか。