むずかしい問題
親のこころ…と言おうか、
なかなか思いは通じないものだ。
我が家には仔猫が2匹いる。
だいぶ大きくなったがまだ1歳にならない。
このところ暑い日が続き、毛皮の脱げない2匹はぐったり気味だった。
なんとかしてやろうと思い立ち、
裏口のドアに網戸を取り付けて風を通してやることにした。
この土日、真夏日の暑い中せっせと大工仕事である。
網戸といっても本格的な物を作れるわけもなく、
ホームセンターで簡単網戸というほとんどカーテンのようなものを
買って来て取り付けるという作業だ。
ひと汗流したくらいで簡単網戸は付けられた。
が、このままでは仔猫たちは外に出てしまう。
住宅地とは言えそこそこ車が通る道路がある。
犬と違って猫は考えもせずに車の前に飛び出しがちなので、
外に出られると非常に心配である。
そこでもうひと仕事。
カーテン網戸のした三分の一くらいを板でふさごうというのだ。
段ボールを使ってみたり、
板に変えたり、
寸法を間違えて二度も三度ものこぎりでぎーこぎーこ…。
炎天下、バテバテの作業である。
できた!…と思ったが、簡単に網戸が開いてしまった。
初日はあきらめ、大工仕事の第二ラウンドは翌日の朝から始まる。
またまたの寸法間違いを犯して、汗だくだくのぎーこぎーこ。
外に出ないようにと板の高さを高めに設定したが、
これでは下に寝そべる仔猫たちは涼しくない。
一旦休憩を入れ、涼しくなった夕方から大工仕事の第三ラウンド。
で、今日何度目かのぎーこぎーこ……。
あたりは日が暮れて短パンの足のまわりを蚊がぶんぶん。
汗にまみれて蚊に食われ、腕はパンパンでなんとか完了。
仔猫たちは裏口に気持ち良さそうに寝そべっている。
ひとっ風呂浴びて、ビールでお疲れさま。
と、どうやったのかいつの間にかカーテン網戸を開けて外へ脱走。
夜の探索が数分間。
……何とか無事確保。
肝が冷えた数分間。
猫は外に出たがる。
うちの仔猫たちも外はやっぱり気になるようだ。
そして出るための飽くなき挑戦。
汗をかいて、肝が冷えて…
疲れ果ててこっちは体温調整もままならない。
二日間にわたる仔猫たちへの愛情は、
一からのやり直し。
これまで影を潜めていた大脱走との戦いがいよいよ始まったようだ。
脱走防御と仔猫たちへの思いやり…。
むずかしい問題が持ち上がったなぁ。