連覇(WBC決勝 韓国戦)
9回裏、悪いイメージばかりが頭の中を駆け巡る。
サヨナラか…
だが、侍ジャパンは強かった。
追いつかれてしまったダルビッシュの気持ちは折れなかった。
日本が押して押して押しまくった展開だったが、
あと一本が出ない歯がゆいゲーム。
残塁の数の多さに「ヤバいぞ、ヤバいぞ」と
警告ブザーが鳴り響く。
9回表に無死二塁から得点出来ず、
そして一点差に迫った韓国の士気が徐々に上がりはじめる。
9回裏、前のイニングを抑えた杉内が右の代打が出たために
一球も投げずにマウンドを降りる。
この時ダルビッシュの抑えとしての気構えは万全だったか。
2死にはしたものの変化球でカウントを取れない。
2つの四球で2死一二塁。
そして、同点のレフト前タイムリー。
一気にサヨナラのピンチ。
勢いのついた韓国ほど怖いチームはない。
同点になったところでもう流れは完全に韓国。
ダルビッシュが抑えきるイメージが浮かばない。
ヤバい……
が、ギリギリのところで踏ん張った。
お互い土壇場での攻防。
試合としては面白いのだが、血圧も脈拍も尋常ではない。
さあ延長、ピンチの後に…だ。
1死一三塁。
代打川崎が初球を打ち上げる…またか。
2死一三塁、バッターはイチロー。
韓国守備陣は一塁手が塁に付かない。
走るなら走れということか。
走ったらイチローとの勝負はどうなる…?
結局イチローに打たれなければいいという判断だったようだ。
守備を固めるための一塁手の位置、そしてイチローとの勝負。
だが、この守備位置が明暗を分けたのかもしれない。
林昌勇の失投。
当たっている今日のイチローが見逃すはずもなく、
センター前に2点タイムリー。
1点ではなく2点取ったということが大きい。
その後のチャンスに三振の城島は
10回裏の守りしか頭になかったのかもしれない。
四番キャッチャーは荷が重い。
10回裏、9回の抑えに失敗したダルビッシュが続投。
しかし今度は点差が2点ある。
そして2度の失敗はできない。
相変わらず制球がイマイチで
四球でランナーを一人出してしまったが、
今度は抑えられるムードがあった、2点があった。
最後は力でいかずに外に流れる渾身のスライダーで三振ゲームセット。
…長かった。
いやぁーほんとに長かった。
こんな試合の監督なんかするもんじゃないね。
観てるだけでこんなに疲れるんだもの。
改めて韓国の強さを思い知った。
皆若いし次も最強チームであることは間違いない。
なんだかんだ言ってもさすがにイチローというところだ。
きっちり辻褄を合わせてきた。
日本の野球はベースボールとは違う。
その野球がキューバを破りアメリカを破り
韓国と死闘を繰り広げ、世界一を連覇だ。
嬉しいと思う反面、
これから大リーグに行ってしまう選手が増えるだろうことを思うと
プロ野球の行き先にちょっぴり不安を感じる。
ま、今日のところは素直に喜んでおこう。