クリスマス
生まれた頃にはすでにケーキを食べる日になっていたように思う。
キリストが生まれたとか亡くなったとか復活したとか、
そういうことは一切関係無しに、とりあえずケーキが食える日だった。
小学校の1〜2年生の頃だっただろうか、
アイスクリームケーキというシロモノを母が買って来たことがある。
部屋にはまだ火鉢があり、襖に障子に欄間まである純和風家屋。
すきま風がピープーの換気のいい建てつけである。
コタツの上にトンと置かれたそれは何とも季節外れの妙なものに見えた。
しかもいつものケーキより小さい。
冷たいし小さいし…とか言いながら、ひとりで3分の一くらい食べたかなぁ。
文句を言いながらだったが、とてもうまかった。
実は結構高かったらしい。
素直にうまいと喜べばよかったと、今さらに思う。
さて、今年はケーキではなくドーナツ。
そしてローストチキンの代わりに鶏の唐揚げ。
ビールにシャンパンに白ワイン。
アルコールはいつも充実している。
12月25日。
幼い頃と変わらずキリストが生まれたとか亡くなったとか復活したとか、
全然頓着せずに、
変わったと言えばケーキを食べる日ではなく、飲んだくれる日になったこと。
来週になると、今度は正月だからと飲んだくれるのだ。
神事も仏事も節目も関係ないなぁ。
来年もまた暮れの頃に飲んだくれていれば、
いい年だったなぁと言えるのかもしれない。