卒業
最後の卒業式というものから30年ほどが過ぎた。
いろんな別れを寂しがったり、
これからのことに不安だったりということは
あまり感じていなかったように思う。
ふるさとの高校を無事(?)に卒業し、
好きなデザインの勉強をしに上京することに
大きな夢を膨らませていた。
あまり仕送りとかあてに出来ない状況だったから、
どうやって食っていこうとか、
授業料はどうしようとか、
現実的な問題は先送りしてしまって、
妄想に近いイメージばかりを追っかけていた。
若いってすごい!
と、今改めて思う。
お金なくても、食うものがなくても、
その先に何かすごいことがあるって信じていたなぁ。
甥っ子が小学校を卒業した。
もう中学生かと、時の経つ早さを思う。
小学生から中学生へとなるわけだが、
友達との別れはそんなにないはずだ。
だいたいが持ち上がっていく。
別れより出会いがいっぱいありそうだ。
先輩後輩の関係など、少し厳しさも加わっていく。
反抗したり、いろいろと鍛えられたり、
初恋とは違う異性への意識や、
そうやって少しずつ大人になっていくことと思う。
不景気の時代、
大学を卒業しても職がなかったり、
就職しても先行き不安だったり、
夢というものをまっすぐに見られない状況があるようだ。
甥っ子をはじめ、この若い世代に
不安よりも、
その先にはなにか面白いものすごいものがあるぞって
思える、そんな世の中を作っていかなきゃいけい。
先代から僕らが受取って来たもの、
せめてそれ以下にならないように、
できればそれ以上のものを
彼らにバトンタッチできるように。
そんな責任を果たす世代なのだから。