2008/5/19 月曜日

東山魁夷展

Filed under: designを考える — katsu @ 16:00:44

学生の時の美術の教科書か何かで見たのが初めてだったと思う。
…東山魁夷。
見た絵は「山雲」か「曙」じゃなかったか。
ひょっとしたら「道」。
それほど鮮明に覚えているわけじゃない。
その頃は好きな画家ではなかった。
というか、あまり知らなかったという方が正確。

東京国立近代美術館の展覧会がもうすぐ終わるということで
あわてて観に行った。

やはり生の迫力はすごい。
教科書の印刷されたページからは伝わってこないものがそこにはある。
「白夜光」なんて印刷ではそのスケール感や細かい筆致などわかりようもない。
それまでこの絵からは何も感じなかったのだが、
生で観るとその凛とした空気感や光の暖かみなど、
まるでその絵の中の風景が実際にそこに広がっているかのように肌で感じてしまう。

東山魁夷という人は、ほとんど見えない背景の真っ黒くつぶしたような部分も
細かく細かく描き込んでいる。
そこを描き込まないと深みは出ないし感動も起きない。
それと題材の切り取り方、描きたいところのメリハリの付けよう…などなど、
「東山魁夷」と言う名前は伊達じゃない。

こんな人すごい画家であっても、これはちょっとという絵もある。
好みの問題ということもあろうが、展覧会を観に来ている大勢の人が
見入る絵と流す絵がほとんど同じ。
魅力のあるものってなにかあるんだろうな、法則というような何かが。
素人目からもわかる何かが。

この人から学ぶことはたくさんあると思った。
次回またどこかで会ってみたい。
その時も何かしら教えてくれそうな気がする。

2008/5/14 水曜日

消耗が早い?

Filed under: designを考える — katsu @ 9:18:16

知ってる人は知っている “F” さんが事務所にいらっしゃった。
ゴールデンウィーク中にお会いする予定だったが、
Fさんが体調を崩されて流れてしまっていた。

これといって仕事の件とかはないのだが、
あれやこれやと話が盛り上がる。

Fさんが会社からもらってきた廃棄処分になった数年前のWeb関連の雑誌を
ペラペラと眺めながら……

3年ほど前のWeb関連の雑誌だが、
技術的な記事も多々あるのでなんだかずいぶん時間が経った感じがする。
陳腐とはいかないまでも手法やその画面デザインに古さを感じるのだ。

事務所にあった、同じくそのころの雑誌PENのページをめくる。
雑誌の在り方というのもあるのだろうが、
こっちはそれほど古い感じがしない。
たまたまその特集記事が古さを感じさせないものだったのかもしれない。

考えてみると、
Web関連の雑誌はそこに記載されているWeb上のデザインを見ていて
雑誌PENはページのデザインを見ている。
見方が違うのだ。
ページのデザインだけを取り出してみるとどちらもそうは違わない。

Webと雑誌という媒体の違いで、
そこで表現されているデザインの消耗度が違うように思う。

Web自体、技術やそれにともなうデザインの移り変わりは早い。
手法や考え方がどんどん変わっていく。
少し前に当たり前だった、主流だった事がもう時代遅れになっている。

Webのデザインは賞味期限が短いようだ。

消耗品と呼ばれないようなデザインを目指したいのだが……。

考える方が消耗しきってしまわないように
日々頭と身体を鍛えておきたい。

私の賞味期限はどうなのか。
偽ってでも延ばしたい気持ちもわかる…このごろである。

2008/5/7 水曜日

. や ,

Filed under: designを考える — katsu @ 9:43:18

よく見る句読点

和文の中にこの句読点が使われると結構違和感がある。
最近こういう表記を見るのだけど、
当たり前になりつつあるんだろうか。

こういうのって慣れだったりする?

写植を指定していた頃、
モリサワの書体は見ていてなんだか落ち着かなかった。
日頃写研の文字を見慣れていたせいだ。

今では当たり前のようにモリサワフォントにお世話になっているから、
もちろん違和感などない。

………
それとはちょっと違うのだけど,
「.」や「 ,」も見慣れてくれば,この変な違和感はなくなるのかもしれない.

これもありか,
…ありかもしれない.

2008/5/5 月曜日

デザイン機器

Filed under: designを考える — katsu @ 14:21:45

深澤直人氏のデザイン。

±0空気清浄機

auの携帯電話INFOBARをデザインした人。

最近、デザインを重視した家電などの製品がよく見られる。
確かにどの製品も格好が良い。

写真の空気清浄機は、一見それとはわからない美しいデザインである。
このシリーズの加湿器も同様に何かわからない美しいフォルム。
いままでのもののかたちを覆すような斬新なかたちだ。

ものにはその機能に見合ったかたちがあったように思うのだが、
テクノロジーの進歩はデザイナーの自由な発想を
現実のかたちにまで落とし込めるようになってきている。

こうなると、使う側のこれまでの経験値というものが
あてにならなくなってくる。

掃除機はこんなかたち、テレビはこう、電話はこう…。
ほとんどのものは見ただけでそれが何なのかわかっていた。

「これは何ですか?」……「へぇ〜!」
というような会話が増えていきそうな気配だ。

誰でもが一目で分かるもののかたちと、これはなんだろうと驚くかたち。

理にかなった上でのデザインならばそのかたちは受け入れられようが、
デザインありきのもの造りはそのうちに拒否される。

身の回りに何だかわからないものがどの程度増えていくのか、
楽しみでありつつも少し不安でもある。

できるなら、楽しいかたちが使う側を迷わせないような配慮、考え方も
進歩して欲しい。

自戒も含めてそう思う。

2008/4/24 木曜日

+DESIGNING Creativity & Productivity Seminar

Filed under: designを考える — katsu @ 2:10:42

セミナー会場

ナマの祖父江慎氏(グラフィックデザイナー)の話を聞いてきた。
う〜ん、一言でいうと異空間。
マイペース…計算されたものではないように思う。
例えるなら志ん生かな…いや、可愛いらしさの種類が違うか。

日本語の文字について講演された。
さすがにその道のプロ、造詣が深くていらっしゃる。
歳が近いせいもあって、写植の話とかは昔を思い出しつつ聞いていた。
今度これまでにないようなフォントブックを発売されるようだ。

が、残念ながら書体の話に終始されて、
具体的なグラフィックデザインの話がなくて少々肩すかし。

その後佐野研二郎氏(アートディレクター)の話が続く。
日光江戸村のにゃんまげ、日産ムラーノ、RISMOなどのお仕事での
いろいろな手法や提案範囲の広げ方など興味ある話が聞けた。
余計なお世話的よかれと思う提案をあの手この手で押しまくる。
この人はいい営業マンでもあるんだなぁ。

考えている事をちゃんとカタチにする事
デザインのその先を考える事
次の展開へ広げていく事………

なるほど自分に足りないものがそこにあったような気がする。

妙に記憶に残ったのは、真剣に考える人だという事。
「真剣に考えて、こうしたらああしたら…」
「真剣に考えると、ここがこうなって…」
本人が何度も自分でそうおっしゃるから、まぁ、間違いないんだろう。

最初の+DESIGNING編集長と大丸グラフィックスの方の
最近の印刷ワークフローについての話から始まって
約3時間半ほどの長丁場。

いや〜面白かった。
講演ってあまり聞いた事がなく、ちょっと新鮮だった。
言いたい事を整理して他人にそれも大勢の人に伝えるって大変な作業だ。
でもみなさんよどみなくうまいこと話されていた。
考えている事をどう伝えるかが明確だ。

佐野氏はプレゼンの場でもこういう感じで説明されるんだろうなぁ。
その感じ、見習いたい。

でも、一番印象に残っているのは
祖父江氏の天然な雰囲気……あれには勝てないな。

adobeからのおみやげ

無料の上にevianが飲めておみやげまで戴いた。

2008/4/23 水曜日

ストライプ

Filed under: designを考える — katsu @ 1:06:10

スプライト…好きだったなぁ。
いや、そうじゃなくて(そういう掴みが必要なのか?)

箱入り午後ティー

キリン 午後の紅茶の箱入りタイプ。
コンビニなんかで最近よく見かける。
オシャレなデザイン、女性狙いなのだろう。
箱入りっていう言い方もいい。

ただ、うまそうなイメージはないなぁ。
おしゃれで押し切ったデザインということか。

ポール・スミスのミニを思い出す。
その印象が強いせいか紅茶を飲みたいという衝動が起きない。
ま、そう思ってしまうおじさん層は対象外だろうが。

2008/4/2 水曜日

天声人語

Filed under: designを考える — katsu @ 8:38:12

「ことの顛末」後編を記さなきゃと思っているのだけど、
まだ、ことが続いてるんだよなぁ。

なので、3月31日に
あっと思ったことをひとつ。

朝日新聞の紙面が大きな文字に変わって、
馴染みの横に長いの天声人語のスペースがだいぶ縦長になった。
字形が縦に7%長くなったようだ。

3月30日の紙面と比べないとすぐには気がつかないほどだけど、
確かに見やすくなっている。
1行が11文字から13文字になって情報が2文字分まとまったために
読みやすく感じる。

新 天声人語
新しい紙面

旧 天声人語
3月30日までの紙面

情報量はそのままに、文字を大きくしたからくりはよくわからない。
1行が11文字から13文字にしたあたりか…。

一面の右側にポイントとなる記事の内容が出るようになったのは
いつからだったか。
そういえば紙面に色がつきカラーの写真やが当たり前で、
白黒の紙面には違和感さえ感じるようになった。
新聞も日々進化といったところだ。

一面の下の方に横に長ーく、そしてもっと字が小さかった遠い昔、
入試に出るから天声人語を読めと先生にいわれたことを思い出す。
だが、残念なことに家でとっていた新聞は南日本新聞だった。
ときどき目にしていた、コラム「南風録」は入試には出るはずもなく…。

さて新しくなった紙面だけど、
読みやすいのだが違和感が残る。
特に天声人語は読むときのリズムが違う。
そしてなんだか一般の記事のようで存在感がなくなった。

新聞も進化してるんだから、こちらもその気で読まないといけない。
縦長のリズムが馴染んでくるのはいつごろだろうか。

2008/3/28 金曜日

見た目の威力

Filed under: designを考える — katsu @ 10:18:21

さてさて、またしても甲子園ネタ。
旬だからどうしても気持ちがいってしまう。

今日は違った角度からみてみようか。

先日甲子園に棲む魔物についてちょっと触れたが、
それは結局自分の中にあるものだ。
魔物とも向き合いながら、実際には相手チームと戦っている。

その相手の知名度、評判、歴史……
と、ともに見た目って結構威力があるんじゃないかな。
名前にのまれるって部分も大いにあるけど、
古豪のチームってなんかムードがある。
さすがに強そうだなってやつが…。

それは、
整然とした態度とか
きちっとした挨拶とか
相手の選手に対するちょっとした声掛けとか
ピンチのときの仕草とかにも現れるが、
端から見ていて一番に感じるのは、
………見た目。

つまりユニフォーム。

はじめて見たときは、派手だなとかカッコ悪っ!とか
思ったりするが、
そのチームが甲子園常連校になっていくと風格が出てくる。
あ、常連校でも風格を感じないところも……あるけど。

個人的に風格があるなって思っているチームの中で、
好きなユニフォームは
早実
東邦
日大三高など………今年出てないとこばっかり。
(基本的に地が白からアイボリーくらいまでがいい)

威圧感があるのは
智弁
天理
PL
……これは応援に通じてるかな。

今時な感じでかっこいいなぁと思うのは、
小松島
金沢(胸の書体とブルーがナイス)

そして今年のいちばんは、
下関商業。

左胸に大きく「S」のみ。
練習着かと思うほどの素っ気なさ。
でもかえってそれが目立っていていい。
負けてしまったのはとっても残念。

校章もいろいろなデザインがあって面白い。
今治西
長野日大高
関東一高が好み。

旗になると見た目の重みが増すようだ。

もうすでに半分のチームが甲子園を去ってしまった。

今年の出場チームの中からどのチームが
見た目の威力を身につけていくのか。

その威力は夏に効いてくる。

ユニフォームはこちらの写真特集で確認

校章はこちらの出場校 > 出場校一覧で確認

2008/3/7 金曜日

いっそ潔し

Filed under: designを考える — katsu @ 11:22:36

アメリカのドクターブロナーのマジックソープというもの。

マジックソープA面

表も

マジックソープB面

裏も、文字だらけ。

Loftなんかで見かけたことはあったのだけど、
手に取って近くで見ると、
これでもかってくらいの文字量。

湯舟につかりながらつい読んでしまう。
いや、正確には眺めてしまう。
何となく書いてあることは想像がつくんだけど、
何となくでしかない。

同じようなデザインで固形石鹸もある。

カラーバリエーションが豊富で、どれも絶妙な色。
これが揃うと壮観だ。
白抜きの文字というのがいいんだろうなぁ。
色の邪魔をしていない。

これも英文だからカッコよく納まって見えるのか。
日本語だったら、どうだろう。
………旅館の朝飯で、干物を焼くアレを連想してしまう。
(アレとはなんだ、名前が出て来ない)

にしても、文字ばかりのデザインで潔い。

それにこのソープ何でも洗えるらしい。

身体や顔だけでなく、ヘアシャンプーとしても、食器洗いや洗濯にも、
洗うことになら何でも………らしい。

洗うものなら何でも来い、と。
在り方もまた潔い。

2007/11/14 水曜日

夜のショウウィンドウ

Filed under: designを考える — katsu @ 3:30:20

池袋、23:00

ショウウィンドウ

クリスマスの飾り付けらしい。
こうやって、街の華やかさは夜に造られる。

シャンパンタワーとロウソクと
バラバラ死体…………じゃなかった、分解されたマネキンだ。
二本の腕がちょっとドキッとする。

赤いキャンバスの上にどんなデザインが施されて行くのか。

見ているとてきぱきとした作業が気持ちいいのだが、
如何せん栄養補給なしの残業のせいで、お腹がペコペコだ。

完成したショウウィンドウは明日のお楽しみということで、
今日は家路を急ぐ。

明日水曜日だけど、休みじゃないよなぁ。

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